苦戦続く巨人にOB指摘 「原監督の焦りが選手の集中力削ぐ」

公開日: 更新日:

「原監督は焦っていますね。残り二十数試合になって、三塁コーチを代えるなんて異例中の異例。最近の乱発する走塁ミスしかり、送りバントの失敗しかり、指揮官の焦りが選手に伝わっているからだと思います」

 巨人OBの評論家・高橋善正氏がこう言った。

 26日のヤクルト戦も苦戦を強いられた。打線はヤクルトと同じ8安打を放ち、毎回のように走者を得点圏に送りながら11残塁。今季11度目、今月だけで4度目の完封負けを喫し、連敗は4に伸びた。17日以来の3位転落に「取れる時に取らないと。あそこ(序盤の好機)でやはり(打線が)滞るので、同じような試合展開になる」と原監督が嘆くのも、もう恒例である。

 課題が克服できない。四回無死一、二塁で井端が送りバントの構えから2球目をファウル。カウント1-1からサインがバスターに変わったものの、これもファウル。結局、空振り三振に倒れた。

「1打席の中でめまぐるしくサインが変わるのは原監督の特徴だが、チーム状態が悪い時は得てして成功しない。選手が焦っているからです。バントがうまいイメージの井端でも失敗する。先日(今週月曜日)、若手が休日を剥奪されてバント練習をしたでしょう。そういう“懲罰”的なことをやると、かえって硬くなってしまい、逆効果になることが多い。私が選手、コーチだった頃、当時の長嶋監督もよくこれをやった。休日を返上して練習をやっても疲れは取れないし、不満の声が必ず出る。遠征先の外出禁止もそう。そして、その後チームが劇的に上向いた記憶はありません」(高橋氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された