ポストシーズンも工夫欠かさないメジャーリーグの企業努力
先にWCゲーム進出を決めていたヤンキースの相手は最終戦でアストロズに決まったが、勝率の高いチームに開催権があったため、試合はニューヨークで行われるのか、敵地開催となるのか、こちらも最後までわからなかった。
WC進出は勝率上位のチームが優先されるため、今回のようにナ・リーグ中地区から2位のパイレーツと3位のカブスが出場するケースも起こる。メジャーのポストシーズンは、最後まで何がどう転ぶか分からないのだ。
米メジャーリーグ事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「ファンを飽きさせない工夫はテレビ中継でもしています。例えばア・リーグディビジョンシリーズの第4戦、ナ・リーグ第3戦の開始試合がまだ決まっていないのも、視聴率の取れそうなカードをゴールデンタイムに持ってくるため、勝敗の行方をにらみながら、開始時間を決めていくからです。ア・リーグとナ・リーグの開催日程をズラしたり、日程が重なっても試合時間を3時間ずらして開催するのです」
日本のプロ野球もそれぐらいの企業努力は必要だ。