柳田負傷でソフトB戦力ダウン…ロッテ&ハムにCS好機到来
パの王者にまさかのアクシデントだ。
ソフトバンクの柳田悠岐(27)が首痛のため、8日の紅白戦を欠場。14日のCSファイナルステージまで試合がないため、実戦感覚を失わないように首脳陣が考慮した矢先の出来事だった。
もっとも、打撃練習中に痛めた首自体は「軽くはないが重くもない」(新井チーフトレーナー)とのこと。より深刻なのは9月26日のロッテ戦で死球を受けた左ヒザだ。当初は打撲と思われていたものの、なかなか痛みが引かないばかりか、走ることすら出来ない。27日からの8試合は代打で3打席に立ったのみだ。本人もおかしいと感じたのだろう。改めて検査をしたところ、「脛骨骨挫傷」と判明した。
柳田は打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成。俊足と強肩を武器にした中堅守備の評価も高く、リーグ優勝に多大な貢献をした。離脱となれば、チームにとって大きな戦力ダウンになる。
もちろん、ソフトバンクは柳田ひとりが抜けても選手層の厚さは相変わらず。将棋で言うならば、飛車や角を2枚も3枚も持っているチームだ。シーズン終盤にはケガで離脱していた一昨年の首位打者、長谷川も一軍復帰した。「柳田が抜けたから互角だ」なんて言えるチームはない。それでもいない方がマシ。CSファーストステージを戦う日本ハムとロッテにとってはチャンス到来だろう。
勝負事はどちらが勝つかわからないからこそ面白い。日ハムやロッテファンはもちろん、ソフトバンクファンも応援に張り合いが出るのではないか。