セは歯が立たず? ソフトB強すぎて「日本シリーズ」魅力半減
「豊富な資金力をバックにチームを強化するやり方を一頃の巨人になぞらえる向きもありますが、33歳の内川や32歳の松田といった攻撃陣の中心はまさに今が旬で脂の乗り切った選手。そこへ柳田という26歳のとんでもない選手が現れ、今後の上積みが期待できる若手が何人もいる。年齢構成上のバランスも良く、7人いる外国人もそれぞれが力を発揮する。巨人とはその辺が違いますよね」
熱心な巨人ファンで知られる漫画家のコジロー氏が、ソフトバンクに関してこう言った。
16日はオリックスに勝利も、2位の日本ハムがロッテに勝ったためマジックは「1」。早ければ17日にもリーグ優勝を決めるソフトバンクの貯金は46。2位の日本ハムに14ゲームの大差をつけ、64年の南海と95年のオリックスが9月19日に決めたリーグ史上最速Vの記録を抜くのも確実視されている。
こうした現状にコジロー氏は、「ソフトバンクはパ5球団が上位を独占した交流戦も制している。冗談半分に、今年は日本シリーズをやる必要がないんじゃないかとの声もあるそうですが、確かにソフトバンクの圧倒的な強さの前には、セのヤクルト、阪神、巨人が勝つイメージが持てませんよね。もちろん、短期決戦ですから何が起こるか分からない。下馬評を覆すセの奮闘を期待しますが、日本シリーズが今季の最強チームを決める戦いだとすれば、仮にセ球団がソフトバンクを倒しても、数字を見れば、“最強の称号にふさわしいのはソフトバンク”という印象は持ってしまいますよね」と、言うのである。