混迷する巨人監督人事 “本命”由伸現役続行希望で泥沼の様相
「開幕前に今季のヤクルトの優勝を予想していたことが話題になっているが、『小川、由規ら故障者が戻り、FA加入した成瀬が活躍する』のを条件に挙げていた。成瀬は3勝8敗と期待外れで、由規は一軍登板ゼロ。それで予想が当たったとは言えないだろう。問題は予想の当たり外れではなく、理論派というイメージはつくられたキャラクターだということ。昔から人と違うことを言ったりやったりして、耳目を集めるタイプだ。競馬も好きで完全に穴党。イチかバチかというギャンブラー気質がある。ヤクルトの優勝予想には実は、江川という人間の本質が表れている」(巨人OB)
入団時から「空白の一日」でミソをつけ、現役時代も100球限定登板など自分勝手な理屈をこねて当時の首脳陣を大いに困らせた。株や不動産投機に手を出し、どっちが本業なのか、と揶揄されたものだ。
「最初の原政権が誕生した01年オフ、ヘッドコーチとして入閣を打診された江川は、読売首脳との面談で真っ先に『条件』の話をしたという。さもありなんという話で、必ずしも読売トップの覚えはめでたくない」(同)
原監督が江川入閣を画策した11年、渡辺恒雄球団会長(現最高顧問)はこう言ったとされる。