江川氏は最初から論外 G高橋監督擁立は「賭博」の目くらまし
21日、日本野球機構(NPB)が中間報告として福田聡志(32)に加え、笠原将生(24)と松本竜也(22)も野球賭博に関わっていたことを明らかにする直前のことだ。
それまで「次期監督最右翼」とマスコミを賑わせていたのはOBである江川卓氏(60)の名前だった。しかし、久保球団社長は、「彼(江川氏)を交渉の対象として見たことは一度もない」と断言。さるOBも「球団は江川氏にオファーどころか、声すら掛けていないと聞いている」と話す。
それなら、なぜ江川氏が「本命視」されていたのか。
「原前監督は11年に、江川氏をヘッドコーチとして招聘しようとしたことがある。清武元球団代表と編成権をめぐる争いの最中だったとはいえ、自ら読売首脳に掛け合ったといいますからね。江川氏の能力を評価しているかどうかはともかく、今回も江川氏の名前はどうやら原前監督の周辺から出ていたようです」と前出のOB氏がこう続ける。
「それに第1次原政権が誕生した01年オフ、ヘッドコーチとして入閣を要請された江川氏は、カネを含めた条件面の話ばかりして読売首脳を辟易させたといいますからね。江川氏には入団時の空白の一日に始まって、現役時代から常にゼニゲバでダーティーなイメージがつきまとう。巨人の首脳はハナから江川氏を監督にする気などありませんよ」