次から次に賭博関与選手が…巨人の“病巣”はどこにあるのか
巨人の3投手が手を染めた今回の野球賭博事件には、笠原の知人が絡んでいる。税理士法人勤務とされるAと飲食店経営者とされるBだ。この日の調査委の中間報告で2人は、「賭博常習者」と認定された。そんな怪しげな人間と距離を置くどころか、福田も笠原も付き合いを深めていた。ここに巨人の“病巣”がある。
「他球団に比べれば、巨人の選手にすり寄ってくる人間は圧倒的に多い。二軍選手にもタニマチがつくのは巨人くらいでしょう。当然、中には危ない連中もいる。オフにゴルフコンペに顔を出せば、お車代として30万円、50万円と小遣いをもらい、たった2カ月のオフで財布がパンパンになる。そんな経験をすると、そりゃ、付き合う人間の善し悪しを判断する感覚も鈍ります」
とはパ球団のOBだ。
昔から巨人は、ゴルフでも麻雀でも他球団とは賭けのレートが違うといわれてきた。笠原の知人Aも<笠原君から普通の麻雀とは違って、レートが大きくなる“ジャイアンツルール”というものを教えてもらいました>と週刊誌で告白している。福田も笠原も日常的にそうした賭け麻雀を行い、裏カジノにも出入りするようになって、野球賭博へと身を落としていった。
「そういう意味では、巨人には違法な賭け事に対する罪の意識が希薄になる下地がある」という球界OBの言葉に反論はできまい。