神宮野球大会で決勝進出 香川の伝統校・高松商「復活秘話」
春夏計4回全国制覇の古豪・高松商(香川)が復活の気配だ。
16日の明治神宮大会準決勝(高校の部)で、大阪桐蔭を7-6で下し、敦賀気比(福井)との決勝戦に駒を進めた。
96年を最後に甲子園から遠ざかっていた伝統校が秋の四国大会を制し、明治神宮大会でも気を吐いている。
「近年の香川は甲子園でからっきし。で、県が本腰を入れて公立校の強化に取り組んだ。その一環が長尾健司監督(45)の招聘です」と、地元マスコミ関係者がこう続ける。
「長尾監督は丸亀高、順大を経て香川県の中学教諭に。軟式野球部の監督を務め、前任の香川大付属坂出中を全国大会に導くなど指導者としての評判が高かった。その長尾監督を昨年4月、中学高校の人事交流で高松商監督に据えたことが大きかった。長尾監督を慕って県内の野球のうまい中学生がかなり入学したのです。その子たちを昨年から主力として鍛え、出来上がったのが今回のチーム。2年前にOBたちの寄付で室内練習場が完成したことも見逃せません」