神宮大会で“Dr.K”の称号 Gドラ1桜井が守護神沢村を脅かす
目標の日本一には届かなかった。
15日の明治神宮大会準々決勝に先発した巨人からドラフト1位指名された立命大の桜井俊貴(22・北須磨=写真)が9回2失点。9三振を奪う力投も亜大に1-2で競り負けた。
13日の東北福祉大戦で大会タイ記録の18奪三振。視察した巨人の高橋由伸監督(40)は「制球とボールの力がそれぞれないとなかなか(多くの三振は)取れない。魅力がある。スタミナは十分にあると聞いているし、頼もしい」と絶賛していた。
1年目からフル回転が予想される。最速150キロの直球に、チェンジアップ、フォーク、カーブなど多彩な変化球も操る。ただ、「武器は違う」と北須磨高の恩師・徳山監督がこう証言する。
「大学では130キロから140キロ以上投げる投手はゴロゴロいる。桜井は高校時代から天性のコントロールの良さがあった。立命館(大学)に進んで成功した一番の理由は、球速がアップしたからではなく、狙ったところに投げられる制球力があったから。ターニングポイントとなった高校2年夏の試合(中日4位指名の福と投げ合った神戸西戦)も無四球完封でした」