世界トップは重視せず 錦織がリオ五輪「表彰台」に千載一遇

公開日: 更新日:

「自分も(メダルを)取れる位置にいるし、取りたい」――。

 男子テニス錦織圭(25)が来年のリオ五輪での表彰台に色気を見せた。

 ATPツアーファイナルでは2年連続の4強入りを逃してシーズンが終了した錦織は昨25日、都内で日用品メーカーの販促イベントに出演。女子卓球石川佳純(22)とともに登場し、「いろんなことがあり、得たものも多かった。ロンドン(ツアーファイナル)で自分のテニスができるようになっていい形で終われた」と今季を振り返った。

 世界ランク8位で今季を終えた錦織は、来年のリオ五輪日本代表の有力候補だ。現時点では北京、ロンドンに続く3大会連続出場が確実視される。前回のロンドンは4強入りはならなかったが、日本勢としては24年パリ五輪の原田武一以来、88年ぶりのベスト8に名を連ねた。今季も世界ランク10位内をキープし続けただけに「(日本中から)期待されるのは当たり前。それ(プレッシャー)を力に変えてメダルを取りたい」と自信を見せたが、それも当然か。

 世界のトッププロの多くは五輪を重視していない。メダリスト3人にはATPツアーのポイントが付与されるとはいえ、1位からそれぞれ700、450、340ポイントと他のツアーと比べても低く設定されている。五輪よりもグランドスラムなど賞金額が高く、ポイントも稼げる大会に照準を絞って調整する選手が大半だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…