初戦は王者ジョコに65分で完敗 錦織圭“満身創痍”の現在地
格の違いを痛感させられたことだろう。
男子テニスの年間王者を決めるATPワールドツアー・ファイナル(英国・ロンドン)が15日に開幕。世界ランキング8位の錦織圭(25)は1次リーグA組初戦で4連覇を狙う同1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に1-6、1-6で完敗した。
10月下旬のスイス室内を右肩痛で欠場、マスターズ・パリ大会は左脇腹痛のため3回戦で棄権。シーズン終盤から相次ぐ故障に悩まされた錦織は今季最終戦でも精彩を欠いた。「サービスからのフリーポイントがない中で、自分へのプレッシャーになってしまった」(錦織)と振り返った通り、切れのないサーブを難なく打ち返される。今季4大大会で3勝を挙げている相手に終始、試合を支配され続けた。
ベースライン後方に位置取るなど、引き気味の相手にネットプレーやドロップショットで対抗したが、全米から22連勝中と好調な相手の勢いは止められない。素早くポジションを変えたジョコビッチに、ことごとく返され、試合の流れを変えることはできなかった。第2セットは攻撃的なラリーでスタンドを沸かせるシーンもあったが、見せ場はこれだけ。