年俸下交渉決裂で「ショック」発言の山田に燕ファン心境複雑
「金額は出ましたけど、ちょっとショックです」
残念そうにこう言ったのは、ヤクルト14年ぶりのリーグ優勝に貢献した山田哲人(23)。
球団との年俸下交渉で、予想を下回る提示を受けたことを明かした。複数年ではなく、出来高なしの単年契約を希望したのは、8000万円から3倍程度ともいわれる大幅昇給を勝ち取りたいという意思表示といえる。
しかるべき対価がほしいのは当然だ。今季、「トリプルスリー」(3割、30本塁打、30盗塁)を達成した山田は打率.329、38本塁打、100打点、34盗塁でMVP、本塁打、盗塁、最高出塁率の4冠を達成。マスコミには連日、「ヤクルトの山田」と取り上げられ、親会社、球団に絶大な宣伝効果をもたらした。
一方で球団は頭を悩ませる日々ではないか。
ここ10年、20年のスパンで見ても、チーム内で山田のような圧倒的な成績を残した選手はいない。かつて「チームの顔」といわれた古田敦也や青木宣親もしかりだ。ヤクルトは主力選手に複数年契約を提示する慣例があり、それにのっとって山田にも2年以上の条件を提示したのかもしれないが、“規格外”の選手に対する評価基準はこれまでと同じというわけにはいかない。