ケガ再発懸念絶えず オリ金子「年俸5億円」の不良債権度
「球界で一番稼いでいる選手」と言われても、ピンとくるファンは少ないだろう。
14日、オリックスの金子千尋(32)が契約を更改した。今季は開幕出遅れに加えて2度の登録抹消もあり、16試合で7勝6敗、防御率3.19。チームは5位と低迷したこともあって大幅ダウンが当然だが、昨オフに4年総額20億円の複数年契約を結んでいたため、現状維持の年俸5億円にサインをした。
今オフは年俸5億1000万円だった阿部、5億円の杉内と巨人の2選手が大幅ダウン。球界最高年俸に躍り出たわけだが、さすがに金子もこの成績で5億円はバツが悪かったのか、交渉の席で「期待に応えられず、申し訳ありません」と球団に謝罪。会見では「来年は1年間通して投げたい」と意気込んだ。
しかし、ケガの心配は来季も絶えない。金子はプロ入り前から右ヒジの故障を抱えており、利き腕を中心に故障は数え切れず。オフに行った右ヒジ手術も、プロ入りしてから2回目。これまでもわき腹や右上腕部を痛めており、今季は首と右肩の不調を理由に登録を抹消された。
金子は10月にメディアのインタビューで、「現状は何とも言えない。今もまだ肩のリハビリの途中。今後もまだ、リハビリを続けて鍛えていく段階です」と話している。