和田毅の例も “右肘不安”のマエケンにメジャー公認球の壁
ドジャースと正式契約し入団会見を行った前田健太投手(27)が8日、自身のブログを更新し、<ポスティングを申請してから今日までの時間は不安との戦いでした>と綴った。契約できてホッとしたマエケンの心境が伝わってくるが、8年総額約29億円(年平均3億6000万円)という契約内容は、米メディアによれば「手術も織り込み済み」だそうだ。
健康診断で「右肘の問題」が明らかに。メジャーの平均年俸(約4億6000万円)をはるかに下回る金額で買い叩かれたのは投手の持病ともいうべき遊離軟骨(通称ネズミ)が原因とは考えにくい。米メディアが指摘するように、遅かれ早かれトミー・ジョン手術が必要になる。前田の右肘靱帯にはおそらく、すでに傷があるのだろう。
メスを入れれば約1年半、棒に振る。その期間を織り込んでの「8年契約」であり「年俸3億6000万円」なのだ。
ドジャースは前田が3~4年、活躍してくれれば御の字と判断しているらしいが、右肘がそこまでもつ保証はどこにもない。
メジャー公認球はプロ野球の統一球と比べ大きく重いうえ、表面がカサカサして滑りやすい。日本人投手が海を渡って最初にブチ当たる壁は、このボールの違いだ。