和田毅の例も “右肘不安”のマエケンにメジャー公認球の壁

公開日: 更新日:

 ドジャースと正式契約し入団会見を行った前田健太投手(27)が8日、自身のブログを更新し、<ポスティングを申請してから今日までの時間は不安との戦いでした>と綴った。契約できてホッとしたマエケンの心境が伝わってくるが、8年総額約29億円(年平均3億6000万円)という契約内容は、米メディアによれば「手術も織り込み済み」だそうだ。

 健康診断で「右肘の問題」が明らかに。メジャーの平均年俸(約4億6000万円)をはるかに下回る金額で買い叩かれたのは投手の持病ともいうべき遊離軟骨(通称ネズミ)が原因とは考えにくい。米メディアが指摘するように、遅かれ早かれトミー・ジョン手術が必要になる。前田の右肘靱帯にはおそらく、すでに傷があるのだろう。

 メスを入れれば約1年半、棒に振る。その期間を織り込んでの「8年契約」であり「年俸3億6000万円」なのだ。

 ドジャースは前田が3~4年、活躍してくれれば御の字と判断しているらしいが、右肘がそこまでもつ保証はどこにもない。

 メジャー公認球はプロ野球の統一球と比べ大きく重いうえ、表面がカサカサして滑りやすい。日本人投手が海を渡って最初にブチ当たる壁は、このボールの違いだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…