和田毅の例も “右肘不安”のマエケンにメジャー公認球の壁

公開日: 更新日:

 とにかく滑るため、ボールが上ずる。ただでさえ重くて大きなボールを低めにコントロールしようとするあまり、無意識のうちに指先に力が入って、次第に肘や前腕に張りや痛みを感じるようになるという。

 日本にいるうちからメジャー公認球でキャッチボールをし、慣れたつもりでも、実際にマウンドで打者に対して投げればかかる負荷は変わってくる。

■開幕前の手術もありうる

 前田はメジャー公認球と同じボールが使われた13年のWBCで計15回を1失点と好投しているものの、今回相手にするのはバリバリのメジャーリーガーや生き残りをかけて目の色を変える若手有望株たちだ。WBC以上の投球が求められるだけに、その分、受けるダメージは大きい。

 いい例が12年、オリオールズ入りした和田毅(現ソフトバンク)だ。

 1年目のオープン戦中に左肘を痛め、故障者リスト入り。その後、左肘靱帯損傷でトミー・ジョン手術を受け、結局、2年間、メジャーで1球も投げないままFAになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動