五輪4連覇に暗雲 女子レスリング“絶対女王”伊調馨負けた
ライバルたちは常に研究している。
レスリングのリオ五輪で4連覇を狙う女子58キロ級の伊調馨(31)が29日、ロシアで行われた国際大会の決勝で、22歳のプレブドルジ(モンゴル)にテクニカルフォール負けをした。
伊調は07年のアジア選手権で不戦敗を喫しているが、試合で敗れたのは03年3月以来13年ぶりだ。
伊調は63キロ級で04年アテネ五輪から12年ロンドン五輪まで3連覇。世界選手権では昨年まで10度優勝している。
「リオでも金メダルは堅い」との声も聞かれるが、ライバルたちは伊調の動きの癖などを日々、徹底研究している。
栄和人強化本部長は「五輪本番でなくてよかった。立て直す時間は十分にある」と言った。
この敗戦で「伊調につけ入る隙あり」と感じたのは、黒星をつけたモンゴル選手だけではないだろう。