前任者と対照的 DeNAラミ監督コミュニケーション変幻自在
「ラミレス監督は山口と一緒にプレーした経験があり、潜在能力の高さを認めている。一方で、メンタル面の弱さが大成を阻んできた側面もある。昨秋キャンプで山口と積極的にコミュニケーションを図った指揮官は、山口をキャプテンに指名、それどころか早々に開幕投手に指名した。そうすることで奮起を促し、持っている能力を引き出そうとしているのです」(チーム関係者)
中畑前監督は、「元気を出せ、覇気を出せ」と直接的な言葉で選手を鼓舞し、例外なくそれを表に出すことを求めた。13年には「チンタラやってるようにしか見えない。キャプテンが重荷なら、肩書を外したほうがいい」と言って、主将の石川を二軍降格させたこともあったが、新監督はアプローチを変えている。
上からやらせるのではなく、選手が自らその気になる方法を選択。貴重な先発となる助っ人モスコーソに対してはオフにわざわざマイアミの自宅を訪問して激励すると、助っ人右腕はこれに応えるように、この日は昨年よりも5キロ減でキャンプインし、ブルペンで早速60球を投げ込んだ。
この日、巨人のスコアラーが4人もDeNAキャンプを視察。「一番、チームが変わる可能性がある」と警戒したが、ライバル球団は早くも万年Bクラス球団の変貌を注視し始めている。