「勝ちにこだわる」宣言のラミDeNA 再建のカギ握るのは?
これを実現するのは一筋縄ではいかないだろう。
4日、DeNAがチームスローガンを「WE PLAY TO WIN」とすると発表。ラミレス新監督は球団を通じ、「われわれは勝つために共に戦う――という意味。高い目標を掲げて、毎試合毎試合勝ちにこだわってやっていこうということで決めました」と、コメントした。
前年最下位のDeNAは06年以降、一度もAクラス入りを果たしていない。ラミレス監督は、梶谷を中堅にコンバートし、センターライン強化を視野に入れるなど、さまざまなプランを温めているが、最大の課題は投手だ。
昨季のチーム防御率3.80、598失点はともにリーグワースト。安心して見ていられる投手は、37セーブを挙げて新人王を獲得した山崎康くらいだ。
勝利の方程式の確立
「山崎につなぐための『勝利の方程式』を構築することが重要」とはチームOB。
「昨季は投手起用で四苦八苦したが、開幕当初は快進撃を見せた。中継ぎの田中、長田、小杉らが良い投球をしていたことが大きかった。先発も後ろがしっかりすることで乱れることが少なかった。しかし、交流戦直前の5月25日に『積極的休養』として田中と小杉の2人を同時に抹消したあたりから、チームがおかしくなり始めた。投手が弱体化し、チームの士気は低下。最下位低迷の要因となる6月の12連敗につながった。おまけに2人の調子も落ちてしまった。シーズン中の投手陣の一、二軍の入れ替えも多く、投手陣は最後まで固定できなかった。ラミレス監督は勝ち試合を任せると決めた投手は極力、我慢強く使い続けて欲しい」