完全別調整のG阿部にのしかかる「全幅の信頼」という重圧
8日、巨人の阿部慎之助(36)が完全別メニューで行っている練習を、高橋由伸監督(40)と臨時コーチの松井秀喜(41)がダブル視察した。
「ベテラン班」として別調整が認められているのは相川、鈴木も同様だが、メーン球場でのアップにも加わらず、宿舎から離れた場所にある室内練習場に直行するのは阿部1人だけ。第2クールも3日目となり、さすがに打っている姿が見たくなったのか、初の視察となった高橋監督は「特にこちらから(阿部に)ああして欲しい、こうして欲しいというのはない。この辺で合流してというのはあるけど、あとは自分でやってくれるでしょう」と全幅の信頼を置いていると言わんばかり。指揮官は「合流は沖縄(2次キャンプ)あたりから」と明言している。こちらは2度目の視察となった松井も「良かったんじゃない。前回よりも? はい」と全く心配していない様子だった。
ここ4年間はたとえ主力であろうが、「横一線」を強調する原前監督の方針で、2月1日のキャンプインにはある程度体をつくり、若手と同じメニューをこなしてきた。昨季は捕手から一塁手へ転向したこともあり、ハイペースで飛ばし過ぎた揚げ句、2月中旬に右ふくらはぎを故障。実戦復帰が開幕直前になってしまったという反省があるという。