レッズ五郎丸に試練 地区ライバルはラフプレーの猛者揃い
日本を代表するキッカーが開幕スタメンから漏れた。
南半球最高峰リーグのスーパーラグビー(SR)クイーンズランド・レッズは25日、ワラタスとの今季開幕戦(27日)のメンバーを発表。FB(フルバック)には豪州人のカーマイケル・ハントが起用され、今季加入した日本代表FBの五郎丸歩(29)のスタメンデビューはお預けとなった。
五郎丸はレッズで貴重なプレースキッカーだけに、今後はライバルのハントに代わってFBで出場する可能性はある。リチャード・グレアム・ヘッドコーチ(HC)の信頼を得れば、定位置を獲得できるとはいえ、出場機会が増えれば増えるほど、五郎丸が相手チームから血祭りに上げられるリスクは高まる。
レッズが所属する豪州カンファレンスの各チームは毎年、ラフプレーが多いことで知られる。昨季はSRの15チーム中、ワラタス(11枚=ワースト2位)、フォース(8枚)、レベルズ(6枚)とイエローカードが多かった上位7チーム中、3チームが豪州カンファレンスだった。
南アフリカやニュージーランドの各カンファレンスと比べて悪質な反則も多く、昨季は5人が退場処分を食らった。
荒くれ者は少なくないだけに、五郎丸はグラウンドに立てば、一瞬たりとも気を抜けない。