五郎丸が参戦 スーパーラグビーが狙う巨額ジャパンマネー
ラグビー世界最高峰リーグで引っ張りダコになるか。
今季、スーパーラグビーのクイーンズランド・レッズ(豪州)に入団が決まった日本代表FB五郎丸歩(29)が5日、本拠地ブリスベンに向けて出発。6日にプレシーズンマッチ(クルセイダーズ戦)を観戦し、8日にもチームに合流する。
出発前に成田空港で会見した五郎丸は、「ジャージー(ユニホーム)を着ること、試合に出ることを考えて(現地では)必死に練習したい」とレギュラー取りを誓った。
5月には今季から参戦する日本のサンウルブズ戦が組まれているだけに「直行便で来てブリスベンの街を盛り上げて欲しい」と日本のファンへのアピールも忘れなかった。
この日は五郎丸の渡豪に合わせるかのように、レッズが日本のガス器具メーカーとのスポンサー契約を発表。契約金などは明らかになっていないが、契約期間は1年。レッズのユニホームに同社の社名が入るという。
レッズでは日本企業からの協賛に加え、五郎丸グッズを販売するなど、日本人選手の加入で金庫が潤いそうだ。五郎丸の活躍次第では本拠地「サンコープ・スタジアム」に日本人ファンの集客も見込めるだけに、今後は豪州やNZの他のクラブもレッズ同様、日本人選手の獲得に動きそうだ。
そもそも、スーパーラグビーが日本とアルゼンチンの参戦を認めたのは競技の普及に加えて、日本企業のスポンサー支援、テレビ放映権料を当てにしたからだとみられている。MLBやサッカーの欧州リーグのように、スーパーラグビーでも日本人選手はクラブビジネスで欠かせない存在になるかもしれない。