リオ五輪代表選考で騒ぐ日本女子ゴルフの“低レベル”
一方、日本勢はといえば、宮里美も野村も米1勝だけで、大山に至っては海外で勝ったこともない。リオ五輪に向け、強化委員会委員長の倉本昌弘が音頭を取って沖縄県喜瀬CCで2日間の合宿を行ったが、参加者は渡邉彩香、成田美寿々、鈴木愛の3人だけ。五輪代表に誰がなるのか話題になるが、ではメダルは期待できるのか。
評論家の早瀬利之氏がこう言う。
「日本人8番手だった野村が米ツアーで1勝しただけで、一躍、五輪候補になること自体、日本のレベルの低さを物語っています。世界ランク上位につけている米国と韓国の選手が目の色を変えて出場権を獲得しようと、ハイレベルな戦いを演じているというのに、日本人選手はみんな世界ランクで見れば格下です。日本人選手は今大会24位のイ・ボミよりレベルが低いのですから、メダルなんて騒いだところで絵に描いた餅です。メジャータイトルを取れるぐらいの実力がなければ、メダルなんて取れるわけがありません」
勝ったトンプソンは183センチの大型プレーヤーであり、世界ランクは4位。ドライバー飛距離は米ツアートップの290.438ヤードを誇る。日本選手がまともに戦ってもハナからかなわないのは明らかだ。
7月11日までの日本代表選考で騒ぎが続くだけであって、五輪になれば日本人プロは誰が出場してもカヤの外の可能性は高い。