小久保侍J監督と明暗…松中信彦引退の裏をホークスOB語る
「ホークスを退団し、わずかな可能性にかけましたが、現実は厳しくオファーはなかった」
1日、前ソフトバンクの松中信彦(42)が現役引退を発表した。
96年ドラフト2位でダイエーに入団。04年に三冠王を獲得するなど、チームの主力として活躍してきたが、近年は衰えもあって出場が激減。昨オフは、引退を撤回して球団に自由契約を申し入れるドタバタもあり、ホークスとは事実上の絶縁状態に。移籍先を模索したものの、入団テストすら断られていた。
最後は追われるようにユニホームを脱ぐことになった松中。そこで思い浮かぶのは、ともにホークスを牽引し続けた小久保裕紀(44)の存在だ。
■誤解されやすい“雑草”
小久保は2000安打を達成するなど「ミスターホークス」とも呼ばれた。12年に引退試合も行われ、華々しくユニホームを脱いだ。引退直後にNHKの解説者に抜擢され、13年には侍ジャパンの監督に就任。松中とは明暗クッキリだ。
ホークスOBで九州三菱自動車の投手コーチを務める山内孝徳氏が言う。