OP戦絶好調の反動も…日ハム大谷は開幕後に“一抹の不安”
しょせんは、オープン戦だ。
一軍切符のかかっている若手ならともかく、実績十分の投手にとって結果そのものは大した問題じゃない。開幕に向けた最後の調整の場だから、むしろ打たれて課題が見つかった方が良いケースもある。
日本ハムの大谷翔平(21)は昨年、オープン戦3試合、計11回を投げて11安打9失点、10与四球。2試合連続で火だるまになったことが、結果としてプラスに作用した。「技術をステップアップさせる過程のズレ」を修正できたからだ。防御率(2・24)、勝利(15)、勝率(7割5分)のタイトルを獲得したのも、開幕前に課題を解消できたことが大きかった。
そこへいくと今季の大谷は、キャンプ中の実戦から絶好調。ここまで実戦3試合、計10回を投げて4安打無失点だ。
試合が途中で降雨中止となった9日のDeNA戦はぬかるんだ足元を気にした投球で参考外ながら、中断した三回2死満塁の時点まで点をやらなかった。
今季の大谷はオフの間に体重を11キロ、筋量を5キロも増やした。その後、多少絞ったとはいえ、昨年とは比べものにならないくらいの量の筋肉をまとい、体をひと回り大きくした。