先制打が決勝点 “ハマの牛若丸”柴田がバットでも魅せた

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 その一打にベンチが驚いた。「7番・二塁」でスタメン起用されたドラフト3位の柴田(国学院大)は二回、1死二、三塁の好機に広島先発ジョンソンの初球を中前にはじき返し、公式戦初打席で2点先制適時打を放ち、これが決勝点となった。「何があったか覚えていない。失うものはないと思い、思い切ってバットを振りました」と興奮気味に語った柴田。実はラミレス監督が評価していたのは守備の方だった。

 167センチ、70キロ。右投げ左打ちの小柄な内野手は、岡山理大付から国学院大へ進みベストナインに2度選ばれ、昨秋は遊撃でU―21W杯日本代表にもなった。

 ただし、リーグ戦通算66試合で打率.258、2本塁打、17打点の数字が示すように打撃は大したことないが、グラブをはめたら12球団のスカウトはみな、身を乗り出した。ゴールデングラブ賞もののフットワークとグラブさばき、素早い送球は「守備だけなら即一軍」と言われ、DeNAの吉田孝司編成スカウト部長に至っては、「捕ってからの速さは吉田義男さん(元阪神)みたい」と、1960年前後に華麗な遊撃の守備で「牛若丸」と呼ばれた名手の名前も挙げたほど。

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