先制打が決勝点 “ハマの牛若丸”柴田がバットでも魅せた

公開日: 更新日:

 その一打にベンチが驚いた。「7番・二塁」でスタメン起用されたドラフト3位の柴田(国学院大)は二回、1死二、三塁の好機に広島先発ジョンソンの初球を中前にはじき返し、公式戦初打席で2点先制適時打を放ち、これが決勝点となった。「何があったか覚えていない。失うものはないと思い、思い切ってバットを振りました」と興奮気味に語った柴田。実はラミレス監督が評価していたのは守備の方だった。

 167センチ、70キロ。右投げ左打ちの小柄な内野手は、岡山理大付から国学院大へ進みベストナインに2度選ばれ、昨秋は遊撃でU―21W杯日本代表にもなった。

 ただし、リーグ戦通算66試合で打率.258、2本塁打、17打点の数字が示すように打撃は大したことないが、グラブをはめたら12球団のスカウトはみな、身を乗り出した。ゴールデングラブ賞もののフットワークとグラブさばき、素早い送球は「守備だけなら即一軍」と言われ、DeNAの吉田孝司編成スカウト部長に至っては、「捕ってからの速さは吉田義男さん(元阪神)みたい」と、1960年前後に華麗な遊撃の守備で「牛若丸」と呼ばれた名手の名前も挙げたほど。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭