錦織マスターズ初Vへあと2勝 マイアミSF相手はキリオス
錦織の粘り強さに、モンフィスはサーブの際、膝に手をつき大きく息を吸うなどスタミナ切れ寸前。一気にたたみ掛けるチャンスにも、第12ゲームで再びマッチポイントを握られピンチに。このセットだけで5つ目のマッチポイントをしのいで土壇場でタイブレークに持ち込んだ。そのタイブレークは足が止まった相手を一気に攻め立て、7-3で接戦を制した。
錦織はこれまでマスターズ大会の優勝はない。ベストフィニッシュは14年のマドリード・オープン準優勝だ。決勝のナダル戦では腰痛で途中棄権となった。「マスターズ1000で勝ちたい」と話していた錦織にとって今大会は願ってもないチャンスだ。世界ランク2位のアンディ・マリー(英国)、同5位のラファエル・ナダル(スペイン)らの上位シード勢が早々と敗退。同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)とは決勝まで顔を合わせず、組み合わせにも恵まれた。
▽錦織のコメント
「最後まで集中していた。マッチポイントもセーブできた。最後は体力的にも精神的にもきつかったけど勝ち切ることができた」