12Hパー3で大叩き「7」 スピースにマスターズ連覇の重圧
【マスターズ 最終日】
オーガスタには魔女が棲むといわれる。特にタフなインの11番パー4、12番パー3、13番パー5の3ホールはアーメンコーナーと呼ばれ、世界の名手たちがトラブルに見舞われることなく無事通過できるようにひざまずいて祈ることから名付けられた。ここでは過去にも何度も悲劇が起きた。
1999年大会では初優勝のチャンスをつかんでいた世界最強といわれたG・ノーマンが大会3日目にロストボール、最終日はティーショットがあわや手前クリークのミスからボギーをたたいてV圏内から消えた。11年大会は2位に4打差をつけて首位発進のR・マキロイが1オン4パットのダブルボギーと崩れた。
そして今年は史上初の完全優勝での連覇か、と注目されたジョーダン・スピースが“12番のワナ”につかまった。
首位発進の最終日は前半に6番から4連続バーディーを奪うなど通算7アンダーまでスコアを伸ばし、2位とは4打差。このまま楽々逃げ切りかと思われたが、折り返して10番、11番で連続ボギーをたたくと12番パー3はカドラプルボギー(+4)でパトロンの大きなため息に包まれた。