伏兵ウィレット初V 最終日ノーボギーの手堅いゴルフ光る

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【マスターズ 最終日】

 グリーンジャケットを手にしたのは伏兵ダニー・ウィレット(28・英)だった。通算イーブンパー5位タイ発進の最終日は、V候補スピースの4組前で同じ英国のL・ウェストウッド(42)とプレー。14番までに4つスコアを伸ばして通算4アンダーと上位グループに浮上すると、12番でカドラプルボギーをたたいたJ・スピースに代わって首位に躍り出た。そして16番パー3でピン手前2メートルを決めて通算5アンダーまでスコアを伸ばした。タフなグリーンでノーボギーの手堅いプレーが光った。英国勢のマスターズ優勝は96年大会のニック・ファルド以来20年ぶりだった。

 ウィレットはアマ時代から頭角を現しており、07年全英アマに優勝すると、翌08年には世界アマチュアランキング1位に輝いている。その年にプロ転向して欧州ツアーを主戦場にプレー。これまで4勝を挙げていた。マスターズは昨年(38位)に続いて2度目の出場だった。

「ボードを見たら7アンダーまで伸ばしていたスピースのスコアが突然落ちたのがわかった。それからはゾクゾクする戦いだった。後半は6、7アンダーを目指したが、幸運にも最後の数ホールでパーが決まってくれた。(マスターズ優勝は)信じられない」(ウィレット)

 今回の勝利で世界ランクは前週12位から9位までアップした。

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