「緊張感なさすぎる」 女子プロに相次ぐ“失格処分”に苦言
単なる失格処分で済む問題ではない。
先週の女子大会でプロ11年目の福田裕子(34)が初日、遅刻で失格処分となった。大阪府内の自宅から兵庫県内の会場に向かう途中、渋滞に巻き込まれた。午前7時48分のスタート時間に間に合わず、ゴルフ規則6-3a「スタート時間」に抵触した。約15分遅れて会場に到着した福田は、「いかなる理由でも遅刻した自分が悪い」と頭を下げたが、遅刻による失格はデータの残る90年以降、初めて。
この大会ではあろうことか、プロ3年目の鬼頭桜(21)も失格している。初日の10番パー5で残り20ヤードの第3打を直接カップに放り込み、チップインイーグルを決めた。ところがボールはカップに完全に入っておらず、鬼頭はボールがカップの縁から上に出ている状態で拾い上げた。これが規則17-4「旗竿に寄りかかっている球」、同3-2「ホールアウトの不履行」に抵触。この場合、ピンを揺らすなどしてボールをカップに落とさなければならないのに、鬼頭はルールを知らなかったのだ。ギャラリーからの指摘でルール違反が発覚し、大会2日目に失格処分となった。鬼頭は「自分が(ルールを)知らなかったことが、すごく悔しい。(ホールアウトの完了を)気にしたこともなかった」と、ルール無知を認めた。