「緊張感なさすぎる」 女子プロに相次ぐ“失格処分”に苦言
昨年のブリヂストンレディスでは、国内メジャー1勝の鈴木愛(21)がラテラルウオーターハザードから2打目を打つ際、木の葉を取り除いた。規則13-4には、ボールがハザード内にある時は「ルースインペディメント(固定されていない自然物)に触れたり、それを動かすこと」を禁止行為と定めてあり、2罰打が科せられる。鈴木は2罰打を1罰打としてスコアカードを提出したため、過少申告に該当し、失格処分になった。
「男女とも、日本のプロはボールを打って入れるのだけがゴルフと思っている」と、評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。
「欧米のプロとの決定的な違いはルールを知っていれば、それが自分の利益につながると考えているところです。トッププロになればなるほど、そういう意識が強い。ルールミスでペナルティーを食らえば自分にとって損なうえ、プロとして恥ずかしいことです」
そもそもルールというのは、トラブルを未然に防ぐためにある。ゴルフは審判のいないスポーツなのだ。やろうと思えば平気でインチキもできる。だから、なおさらルールと真摯に向き合わなければならない。
「自らルールを守るから、一目置かれるスポーツなのです。ルールも知らずにプロを名乗ること自体問題です。緊張感がなさ過ぎます。あまりにもお粗末としか言いようがありません」(宮崎氏)
女子プロ“お笑い”である。