「緊張感なさすぎる」 女子プロに相次ぐ“失格処分”に苦言

公開日: 更新日:

 昨年のブリヂストンレディスでは、国内メジャー1勝の鈴木愛(21)がラテラルウオーターハザードから2打目を打つ際、木の葉を取り除いた。規則13-4には、ボールがハザード内にある時は「ルースインペディメント(固定されていない自然物)に触れたり、それを動かすこと」を禁止行為と定めてあり、2罰打が科せられる。鈴木は2罰打を1罰打としてスコアカードを提出したため、過少申告に該当し、失格処分になった。

「男女とも、日本のプロはボールを打って入れるのだけがゴルフと思っている」と、評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「欧米のプロとの決定的な違いはルールを知っていれば、それが自分の利益につながると考えているところです。トッププロになればなるほど、そういう意識が強い。ルールミスでペナルティーを食らえば自分にとって損なうえ、プロとして恥ずかしいことです」

 そもそもルールというのは、トラブルを未然に防ぐためにある。ゴルフは審判のいないスポーツなのだ。やろうと思えば平気でインチキもできる。だから、なおさらルールと真摯に向き合わなければならない。

「自らルールを守るから、一目置かれるスポーツなのです。ルールも知らずにプロを名乗ること自体問題です。緊張感がなさ過ぎます。あまりにもお粗末としか言いようがありません」(宮崎氏)

 女子プロ“お笑い”である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…