国内メジャー日本勢7連敗…なぜ外国人プロに勝てず?
■「ハングリーさが違う」と評論家
昨年も20歳(当時)の現役女子大生チョン・インジが、圧倒的な強さで初出場初優勝。日本人プロはメジャーになるとどうして勝てないのか。ちなみに外国人メジャー7連勝のうちテレサ・ルー3勝、チョン2勝、申ジエ1勝だった。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「海外の試合を経験しているプロは、4日間大会を戦い抜くだけの体力があり、戦い方がわかっています。また普段から食事や言葉、環境面など、慣れない海外を拠点にしているから精神的なタフさもあり、カネを稼ぐという目的意識がはっきりしている。未勝利でもスポンサーがつき、チヤホヤされ、何の不自由もなく国内でぬくぬく生活している日本人女子プロとは、根性というかハングリーさが違います」
昨季は10試合あった4日間大会で外国人プロは8勝。スタミナという点でも、日本人プロは外国人選手に劣っているのがわかる。国内メジャーは通常大会と違い、距離が長く、グリーンは高速設定。しかも72ホールの長丁場になれば、小さなミスの積み重ねが最終スコアの差になって表れる。要するに、タフな会場で4日間戦えばレベル差がより鮮明になるわけだ。
くしくも小林浩美会長が、日本人メジャー7連敗について「強い人が勝つ」と話した。奇しくも会長が事情を一番よく理解している。