白鵬“エルボー”で豪栄道骨折 「かち上げ」本来どんな技?
歴代横綱も草葉の陰で泣いていることだろう。
27日に判明した、大関豪栄道(30)の左眼窩内壁骨折。5月場所12日目に、横綱白鵬(31)のかち上げを顔面に食らった影響だ。手術はせず、次の名古屋場所も「大丈夫」と話した豪栄道。かねて白鵬のかち上げは問題視されていたが、ついに負傷者が出てしまった。
かち上げは本来、ヒジを顔面にぶつける技ではない。低い姿勢の相手の胴体を狙い、ヒジで上体を起こすのが目的だ。プロレスばりのエルボーとはまるで違う。
相撲評論家の中澤潔氏は「かち上げでケガなんて、昔は聞いたことがない」と、こう続ける。
「いくら禁じ手や反則ではないからといって大横綱たる白鵬が相手を痛めつけて勝つというのは異常です。格下と戦う時は、受けて立つのが横綱の横綱たるゆえんですよ。白鵬は双葉山を尊敬していると口では言っていますが、やってることは正反対。むしろ、横綱のイメージを悪くしている」
白鵬は乱暴な相撲について、「横綱は勝てなきゃ引退だから」と言い訳。そこにあるのは反省ではなく、開き直りだ。