ロンドン金が2階級制覇 ボクシング村田はいつ世界挑戦?
11日(日本時間12日)、ウクライナのワシル・ロマチェンコ(28)がWBO世界スーパーフェザー級王者のローマン・マルチネスを破り、タイトルを奪取。14年に獲得した同フェザー級のベルトと合わせ、プロ7戦目での2階級制覇は史上最速記録となった。
ロマチェンコは北京五輪フェザー級、ロンドン五輪ライト級の金メダリスト。13年に引退し、プロ転向後も順調にキャリアを積み重ねている。
そんなロマチェンコと比べると、もどかしいのがロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(30=写真)だ。これまでプロ10試合をこなすも、対戦相手の最高ランクはWBO世界15位。どうにも安パイばかり選んでいる印象が強い。ボクシングに関する著作も多いスポーツライターの織田淳太郎氏は「慎重になっている部分はある」と、こう話す。
「村田の所属する帝拳ジムは、中身を伴わない記録だけの王者に興味がない。話題性よりも、じっくりボクサーを育てて『これなら大丈夫』と見極めをつけてから世界に挑戦させる。ミドル級は層が厚いので、さまざまなタイプのボクサーと戦わせて対応力を磨いている最中でしょう。ただし、そろそろ本物の強豪、世界ランク1ケタ台の相手とも戦うべきです。そうでなければ、世界の実力というものがわかりませんから」
世界挑戦まで、まだまだ時間がかかりそうだ。