アイルランドに“らしい戦い” 負けイタリアにダメージなし
ユーロ2試合を消化した段階でグループリーグの首位通過を決めたイタリア。日本時間23日午前4時キックオフのアイルランド戦は、前節スウェーデン戦から先発を9人入れ替えて主力を温存した。決勝トーナメント1回戦でスペインとの対戦を控えているからだ。
一方、2試合で勝ち点1にとどまったアイルランドは勝たないとグループリーグ敗退となる。試合展開は戦前の予想通り。攻め続けるアイルランドと“負けてもダメージなし”のイタリアという図式である。
0─0のまま試合は経過し、スコアレスドローの気配が漂い始めた85分だった。右からのクロスをMFブレイディが値千金のヘディングシュートを決め、チームをユーロ初の決勝トーナメントに導いた。元サッカーダイジェスト誌編集長の六川亨氏がこう言う。
「実に“イタリアらしい戦いぶり”でした。この日の勝利とユーロ3連覇を狙っているスペイン戦の勝利のどちらを優先すべきか? に対して非常に現実的な判断=サブ組を投入して主力に休息を与えることにしたわけです。イタリア・コンテ監督は極めて妥当なジャッジを下したと思います」
注目のイタリア─スペイン戦は、日本時間28日午前1時キックオフだ。