守備統計が語る“強い鹿島” 完封17試合中9試合&総失点10
明治安田生命J1の最終節(25日)で首位の鹿島が、最下位の福岡を2―0で撃破。2ステージ制では01年後期以来6度目の優勝を飾り、11月のチャンピオンシップ出場権、前期優勝賞金5000万円を獲得した。
優勝を争った2位の川崎については「優勝経験ゼロ。タイトルを取らせてやりたかった」という声はサッカー界にも少なくなかったが、攻守のバランスが取れた鹿島の優勝には、誰もが納得するしかないだろう。
中でも「守り」が盤石だった。総得点29は川崎の33、4位・広島の32の後塵を拝したが、総失点10はダントツである。
ベテランGK曽ケ端の充実ぶりが際立った。
GKセーブ率はリーグトップの79%。全17試合中9試合を無失点で切り抜けた。昨季前期を無敗で制して強さを見せつけた浦和でさえ、無失点は6試合しかなかった。いかにGK曽ケ端を中心に鹿島の守備が安定していたか、を物語っている。
J1最多の年間優勝7度を誇る鹿島だが、3連覇した09年以降は年間優勝から遠ざかっている。
ようやく「強い鹿島」が戻ってきた――。