制裁解除、譲歩に次ぐ譲歩…松山に媚びるJGTOの“ジリ貧”
だから松山は「ボクだけの特例とは知らなかった。特例ではツアーメンバーに戻らない。他の選手も含めて海外に行きやすい規定に変わったときに、メンバーに戻るべきだと思う」と、JGTOのやり方にますます不信感を募らせ、再び態度を硬化させた。
こんなゴタゴタ続きに慌てふためいた青木会長は2日後になって、「特例」を否定し、「(賞金王以外の)他のシード選手の出場義務試合数についても検討する」と釈明したが、何を言っても唇寒しだった。
「松山が望むのはシード選手の出場義務試合の撤廃で、若手プロが海外に出て行きやすい環境をつくってやりたいのです。それが特例というのでは、松山との関係を修復して日本ツアーに出て欲しいという態度がミエミエ。人気低下に歯止めをかけるために松山の存在は必要不可欠です。さらに免除理由として、五輪を持ち出したことにも疑問を持った。五輪は本来、日本ゴルフ協会の管轄ですからね。松山をコントロールしたいというJGTOの思惑が、ますます混乱を招いたということです」(ツアー記者)