これぞ貧打戦…巨神に「大胆なテコ入れを」と評論家提言
「数字が示す通りのゲームになってしまいましたね。どちらも打線の状態が悪すぎる。とても広島追撃などと口に出せる状況ではありません」
巨人が3-2で逃げ切り、連敗を3で止めた昨5日の阪神戦。チーム打率でリーグワーストを争う両球団の戦いは、巨人OBの評論家・高橋善正氏が冒頭でそう指摘するように、「これぞ、貧打戦」という淡泊な攻撃が繰り返された。
五回まではともに2安打のみ。巨人はこの時点で10三振、阪神は4三振を喫したが、「それも当然の内容でした。三振、凡打のほとんどがボール球に手を出したもの。両チームとも、投手がひるむような迫力あるスイングをする打者もいない。勝った巨人にしても、これではチームに勢いが出てきません」と、高橋氏は斬り捨てるのだ。
実際、巨人が六回に挙げた3点も、四球と失策で得た好機をなんとかモノにしただけの話。3番の坂本、4番の長野、5番の阿部が揃って打点を挙げるのは6月19日のロッテ戦以来とはいうものの、七回以降は再び無安打、5三振と打線は沈黙した。結局、計16三振の不甲斐なさである。