これぞ貧打戦…巨神に「大胆なテコ入れを」と評論家提言
この日、中日に逆転勝ちした広島とのゲーム差はこれで巨人が10.5、阪神は13に開いた。
「チームの重苦しいムードを打破し、勢いづかせるにはやはり、打線の復調が一番です。ともにチーム打率が2割4分台(巨人が.246、阪神が.240)の現状では、チームに勢いがつかないばかりか、投手陣にも悪影響が出る。打線の援護が期待できない状況でマウンドに立ち続けるわけですから、そりゃ心身が疲弊する。5月まで防御率0点台と奮闘していた阪神の岩貞が、ここにきて3度も満塁本塁打を被弾するなどしているのも、味方の貧打戦と無関係ではないと思う。いずれにしろ、両軍が巻き返すには、打線のメンバーをガラリと替えるなり、大胆なテコ入れが必要です」(前出の高橋氏)
情けない一軍とは対照的に巨人の二軍はイースタンの首位を快走、阪神の二軍もウエスタンで3位と踏ん張っている。二軍のチーム打率はそれぞれ.256、.263と悪くない。一軍がこのまま不甲斐ない戦いを続けるなら、一軍と二軍を首脳陣ごと入れ替えた方がまだ、希望が持てるという気すらしてくる。