ベイに3回5失点KO…巨人マイコラス“破格待遇”の不安的中
乱打戦を制してDeNAに3タテを食らわし、試合後の高橋由伸監督は珍しく相好を崩した。
「今年に入って初めてと言ったら言い過ぎかもしれないですけど、打線がカバーした試合でした。(決勝の3点適時打を放った代打の)相川がホントにいいところで、いいバッティングをしてくれた。ただ、そこまでもっていった全員の力。リリーフ陣も途中からきっちり抑えてくれました」
打線は17試合ぶりとなる2ケタ得点、五回以降を無失点に抑えたリリーフ陣も確かにいい仕事をした。が、それで帳消しにならないのが、先発・マイコラス(27)の乱調だ。春のキャンプで右肩の変調を訴えたこの助っ人右腕は、先月25日にようやく一軍復帰登板を果たして、この日が今季3度目の登板。他球団スコアラーがこう言った。
「今の状態じゃ、ちょっと使えないでしょ。13勝を挙げた昨年とはまるで別人です。150キロ超の直球もさることながら、ボールに角度があり、カーブに落差があって、打者の目線がどうしても上に向いて、それが厄介だった。それが、肩をかばっているのか、右ヒジが下がったフォームになって持ち味の角度とカーブの落差、キレがなくなってしまった。スピードも直球の平均は140キロ台前半まで落ちています」