巨人マイコラス 一軍合流で早くも聞こえる過剰期待
首位広島に6ゲーム差をつけられている巨人の逆襲のキーマンが21日、一軍の練習に初合流した。
昨季13勝(3敗)を挙げたマイルズ・マイコラス(27)である。「戻ってこられてうれしい」と話した助っ人は、キャンプで右肩痛を発症して二軍落ち。3月上旬には米国に一時帰国し、PRP(自己多血小板血漿)療法による治療を受けていた。先発陣はエース菅野一人に負担がかかっていたため、ジリ貧状態からやっと抜け出せる、とチームは歓迎。なにせ昨オフに2年総額5億円の大型契約を結んでいる。
「これから2ケタ勝ってもらわないと」なんて言う同僚投手もいるが、仮に週1ペースでローテを守っても、登板機会は13~15試合。よほど勝ち運に恵まれない限り、2ケタは厳しい状況だ。チーム関係者が言う。
「昨年の最高勝率(.813)投手。ちゃんとやってくれさえすれば、いい投手なのは誰もが認めている。ただ、ちゃんとやってくれるかが問題。また『痛い』と言い出さないか。キャンプで離脱してから国内で行った最初の検査は『異常なし』。昨年も優勝争いが佳境に入った8月終わりに『疲労』を訴えて登録を抹消された。この大事な時に疲れで抹消? とみんなが仰天した。無理はせずに万全な状態で仕事をしたい、というのは助っ人らしい考え方ですが、高橋監督にだって多少はひっかかるものがあるでしょう」