由伸監督“和やか報告”も…3年契約の真の怖さは「2年目」
巨人の高橋由伸監督(41)が7日、読売新聞本社を訪れ、老川祥一オーナー(74)、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(90)、山口寿一同社長(59)に前半戦の報告を行った。
高橋監督は「チームの現状を報告した。意見交換。私なりの考えだったり、いろんな意見を言わせてもらった。こちらが思うこともあるし、幹部の皆さんの意見もある。いい時間だった」と和やかな会談だったと強調。激励の言葉もあったという。
巨人は試合前の時点で借金3。首位の広島とは9・5ゲームの大差がついているが、昨オフによってたかって祭り上げた新人青年監督に、そりゃ文句は言えない。特に老川オーナーは2日前の5日に東京ドームで高橋監督と会談。前日も観戦に訪れるなど高橋監督とベッタリという状態である。
が、こんな状況は今だけだ。高橋監督の契約は3年だが、2年目の来夏も借金地獄に苦しむようなら、報告はもっと厳しいものになる。
前監督も、その前の監督もそうだった。原監督の1次政権は就任1年目に日本一。「名将」と持ち上げられたものの、翌年のシーズンを3位で終えると、3年契約の2年目に「人事異動」の一言で事実上の“クビ”である。その後の堀内監督時代も、3年契約の1年目を3位で終えた時点で当時の滝鼻オーナーが「監督自身(の気持ち)はそう(続投)なのでしょうが、何も決まっていない」と突き放して騒動になった。