相手の粘りに屈す 石川佳純が卓球女子単初戦で大逆転負け
リオ五輪卓球女子シングルス3回戦で石川佳純(23・世界ランク6位)がキム・ソンイ(22・北朝鮮)に3-4で敗れ、初戦で姿を消した。
石川は2ゲームを先取したが、カット主戦型のキムに2ゲームを返され勝負は最終の第7ゲームへ。4-7とリードされたところで右足を痛めて試合を中断。審判に治療時間を要求したが認められず、そのまま試合を続行。8-11で敗れた。
試合後の石川は「出足はすごく良かったので、リードを守りきれなくてすごく悔しい。自分のプレーが少し守りに入ってしまったのが残念。(右足は)そんなにプレーにも影響しなかった」と言った。
第4シードで3回戦から登場の石川は、同50位のキムとの初対戦を予想し、組み合わせが決まってからはカット型の男子選手相手に打ち込んだ。
3月の世界選手権団体戦(マレーシア)では、伊藤美誠がキムと対戦。映像やデータは残っているし、伊藤からのアドバイスもあったはずだ。それでも映像を見るのと実際に戦うのとでは打球の速さ、スピン量などの感覚は異なる。そもそも相手だって石川のことは徹底研究している。
石川は今大会、順当なら同2位の丁寧(中国)と準決まで当たらない組み合わせで、「今度こそメダルを」と期待されながら、キムの粘りとアクシデントに屈した。