満身創痍で連続銅 重量挙げ三宅宏美を支えた「1キロ棒」
6日に行われたリオ五輪女子重量挙げ48キロ級で三宅宏実(30)が、スナッチ81キロ、ジャーク107キロ、トータル188キロで銅メダルを獲得した。
リオ入りしてから持病の腰痛が悪化。腰に痛み止めの注射を打って臨んだ。満身創痍で、とてもメダルなんて状況ではなかったが、ここぞの一本で真価を発揮した。
準備していた。14年末の腰の故障を機に1キロの軽い棒を挙げる練習を取り入れた。考案者の父・義行監督(70)は日刊ゲンダイにこう語っていた。
「一番はイメージ、次はシャドー。次に重さ。でも基本は技術。軽い物で1キロでも10キロでも15キロでも同じ動作ができる。1キロだからできる。15キロではできないではダメ。力を入れないでいいところでは入れない。1キロの棒で何度も繰り返しながら体に通るコースを覚えさせるトレーニングなんです。1キロの棒を挙げていても、正しい技術が身につけば金につながる。『金の延べ棒』だと。1キロの棒でできないなら、重くなったらもっとできない。最短で通るコースを探っているんです」
日本女子史上初の2大会連続メダルの偉業は、「1キロ棒」に理由があった。