錦織が「銅」…過去9敗の“天敵”ナダル破り96年ぶりメダル
リオ五輪テニス男子シングルスで錦織圭(26)がR・ナダル(スペイン)との3時間に及ぶ3位決定戦を制し、日本に96年ぶりのメダルをもたらした。
第1セットを6-2で奪った錦織は、第2セットも相手サーブをブレーク。5-2と銅メダルまであと1ゲームまで迫った。ところが、そこからナダルの逆襲を許し、タイブレーク(7点先取で勝利)に持ち込まれ1-7と圧倒された。
「第2セットで大逆転されたことを引きずり、普通なら負けパターンです。しかも錦織は大事な場面でダブルフォールトを犯したり、相手のチャレンジが成功したりと、流れはナダルに傾いていた。それでも第3セットの前には、しっかり気持ちを立て直して勝った。錦織はシングルスだけの出場だったが、ナダルはダブルスにも出て金メダルを獲得しており、体力的には錦織の方が有利だった。とはいえ、銅メダルを取ったことは、世界ランク1、2位のジョコビッチ、 マレーに次ぐ実力者であることを示したと思う」(テニスジャーナリスト・塚越亘氏)
ダブルスで決勝まで進んだナダルは、この試合までに19時間56分プレーしていた。対して錦織は8時間16分だった。