リオ五輪メダル量産12個 日本柔道“お家芸V字回復”の軌跡
男子柔道が史上初の快挙を成し遂げた。
リオ五輪柔道競技最終日となった12日(日本時間13日午前)の100キロ超級で原沢久喜(24)が銀メダルを獲得。男子柔道はこれで、7階級制となった88年のソウル大会以降、初めて全階級でメダルを手にすることになったのだ。
この日は女子78キロ超級の山部佳苗(25)も銅メダルを獲得。男女合わせて1大会の最多記録を塗り替える12個のメダル取りに貢献した。
4年前のロンドンでのメダルは男女合わせて7個。7階級で表彰台を逃した。金メダルは女子57キロ級の松本薫だけに終わり、特に男子は柔道が競技採用された64年以来初となる「金メダルなし」という惨敗を喫した。パワーに勝る外国勢の「JUDO」に屈し、世界との差を露呈。柔道発祥国の威信を完全に失った。
再生不能ともいわれたニッポン柔道が、わずか4年でまさかの金3、銀1、銅8のメダルラッシュ。なにがあったのか。
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