ガルシアは8歳年上の兄も11年に亡命。現在はブレーブスでプレーしている。最初からそのつもりだった疑念は拭えないのだ。
だとすれば、亡命に利用された巨人にとっては痛恨だ。第1号のセペダに始まり、人材の宝庫といわれるキューバとのパイプづくりを重視し、やっとの思いで良好な関係を築いてきた。そんなキューバの若手有望株が日本からの帰路の途中で亡命した衝撃は大きい。今後、キューバと巨人の“国交”が断絶する恐れもある。
23日の首位攻防戦はサヨナラ勝ちで広島とのゲーム差を7に縮めた巨人だが、ガルシア失踪事件は今後のチーム強化に暗い影を落としそうだ。