亡命目的で来日か “失踪”ガルシアに利用された巨人の痛恨
■職員に暴力未遂事件
「足は速いし肩も強い。守れる外野手でした。三振は多くても、スイングスピードは速いし、打撃も悪くなかった」
続けて、「でも……」と声を潜めて、こう明かす。
「実は問題を起こしたんです。日本式に適応できなかった。例えば試合前の練習でも日本はみっちりやるでしょう。それがイヤだと反発した。海外事情に詳しい三軍の後藤外野守備走塁コーチは扱いがうまく、『これだけ練習したら、あとは日陰で休んでていいから』となだめすかして操縦していたものの、球団方針が『特別扱いしない』だから、後藤コーチだって毎回はかばってくれない。そもそも、最初は寮に入ったけど、どうしても馴染めずに寮を飛び出し、特別に許可を得てホテル暮らしをしていた。それでもガルシアのストレスはたまる一方だったでしょう。そんな時、ガルシアは注意をされた通訳に殴りかかろうとしたんです。先月末の足の故障が治り、三軍戦で復帰するはずだった矢先の出来事で、さすがに暴行未遂事件を起こしては解雇されても仕方ない。ただ、実力はあった。有望株だったから残念というのが現場の意見です」