投打“真っ向勝負”で5位低迷…金本阪神「選手任せ」の弊害
阪神は27日の試合前に4時間にも及ぶ編成会議を行った。金本監督も出席し、FAや外国人補強、ドラフト戦略などを話し合ったという。
特にリーグ5位に沈むチーム打率.245の貧打線を解消するため、野手の補強が必要不可欠というのが球団と現場の共通認識。確かに、リーグワーストの73本塁打と長打力に乏しい打線に怖さはなく、リーグ4位の総得点443はトップの広島に148点もの差をつけられている。
勝負にならんと金本監督は頭を抱えているわけだが、深刻な得点力不足は、指揮官の責任でもある。
阪神の犠打数70はリーグ最少で、対照的に981三振はダントツ。いかにベンチが点をとるための手を打たず、選手任せにしているかを証明しているのだ。
カード3連敗を喫した昨28日のヤクルト戦では、初回に先頭の上本が安打で出塁すると、続く北條が犠打で送り、先制点につなげた。が、2点を追う五回はこの回先頭の坂本が安打で出塁して無死一塁の状況で代打・今成、上本、北條と続けざまに打たせて無得点。この日は珍しく3犠打を記録したが、今季0勝2敗、防御率0.82と苦手にしていた山中をまたしても攻略できなかった。