広島独走の遠因…ヤクルトが巨人主催試合でやっと初勝利
誇れる記録でないことは間違いない。31日、ヤクルトが巨人主催試合で、ようやく今季初勝利を収めた。
東京ドームでは9戦9敗と歯が立たず、30日は福井でも惨敗。93年以来負けたことがない富山に舞台を移し、何とか勝つことができた。
ヤクルトは昨季リーグ優勝を成し遂げながら、今季は開幕直後からBクラスに低迷。毎年恒例となっている故障者の続出にも手を打てなかった。
「たられば」を言い出せばキリはないが、昨季優勝チームの低迷が広島の独走を許し、セのペナントレースを単調にした。話題になるのが山田の2年連続トリプルスリーという個人記録と助っ人の造反劇だけでは寂しい限りだ。
この日の立役者で今季初完封の小川(26)にしても、ファンの期待を裏切り続けた。ヒーローインタビューでは「ピンチは何回もあったけど、持ち前の粘り強さを見せられた」と話したものの、ここまでエースと呼ぶには物足りない投球を続けてきた。
今季21試合で失点しなかったのは、これで2試合目。5失点で勝ち負けが付かなかったのが2試合、同じく6失点で1試合ある。8勝5敗と勝ち星は先行していても、防御率が4.08ではエース失格だ。今になって3試合連続完投勝利と言われても、手放しで褒めるファンはいない。