下克上狙うベイ秘策 先発モスコーソでカープ1~3番封じ

公開日: 更新日:

■キーとなる打者は投手陣が一丸となって攻める

 短期決戦を戦う上で参考になる事例がある。95年のヤクルトオリックスの日本シリーズだ。

 ヤクルトは3番のイチローを19打数5安打2打点に抑えたことが奏功し、4勝1敗でシリーズを制した。シリーズ第4戦に先発し、イチローを4打数1安打に封じた前出の川崎氏は当時を振り返ってこう言う。

「野村監督はシリーズ直前、マスコミに向けて『イチローの弱点は内角高め』と話し、これが大きく取り上げられた。イチローは必要以上に内角を意識したはずです。試合では、その内角球を見せ球として振ってくれたら儲けものと考え、逆に直球と落ちるボールのコンビネーションで攻めた。キーになる打者を投手陣が一丸となって攻めるのが大事です」

 11日の練習後、モスコーソは「自分たちは強いという気持ちで戦う」と話せば、三嶋も「(広島の地の利を)はね返す投球がしたい。ビジターは大好き」と、気持ちを高ぶらせていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇